さり気ないハワイアンジュエリー
厳密にいえばダイオキシンは、塩分を含むものであれば、食べものや衣類などからも発生するといわれていますが、問題となるほどの量を発生するのは、やはり有機塩素系化合物からできた各種の製品でしょう。
文房具、家具、電気製品、レジャー用品などに幅広く使われているプラスチック製品、塩化ビニール製の各種の製品、自動車部品など、さまざまな製品や器具に使われています。 もちろんこれらすべてがゴミとして焼却されるわけではありませんが、その一部は確実に焼却されています。
都市ゴミの焼却からたばこや石油添加剤にいたるまで、含まれているダイオキシン起源物質から大まかに見積もったものです。 タバコからダイオキシンが発生するのは、タバコの葉そのものが有機塩素系の物質やダイオキシン類に汚染されているからです。
それが燃やされることで、ダイオキシン類が増加すると思われます。 しかしそれらの排出量は、都市ゴミの焼却によって生成されるダイオキシン類の量と比べると、まだ小さいものです。
ゴミ焼却場からは、ダイオキシンにして年に八五〜五○○g、ジベンゾフランにして八八〜五六○gも生成されています。 といっても、これだけ大量の猛毒が放出されているという意味ではありません。
ダイオキシンやジベンゾフランには毒性の弱い同族体が多く、これはそういうものも含めた排出これらの毒性について当量換算をしてみると、一年間に約六gの「2、3、7、8‐ダイオキシン」が放出された計算になります。 そのうち八三%がゴミを焼却することで発生していると見られます。
現在、その数字はもっと大きくなっているようです。 M教授らの推定では、「2、3、7、8ダイオキシン」に換算すると、一年間に多ければ一五g以上も放出されているということです。
ただ、この数字は、公的な都市ゴミの焼却炉における試算で、民間の産業廃棄物の焼却施設からの排出量は含まれていません。 民間の焼却施設は公的な施設よりもはるかに数が多く、燃やしている廃棄物も、プラスチックや有機塩素系化合物で処理された建築廃材などが大量に含まれているため、残灰や飛灰、排煙から高濃度のダイオキシンが出ている可能性が高いといわれています。
民間の焼却施設は一般的に排煙浄化装置もなく、設備も貧弱です。 そうした設備で大量のゴミが焼却されているにもかかわらず、そこから発生するダイオキシンについては、ほとんど調査が行なわれていません。
ゴミ焼却場こそ最大最悪の汚染源ダイオキシンは、ゴミ焼却のほかにも、廃棄有機塩素系化合物と廃油の焼却、鉄や銅の再成精練、製紙過程における漂白剤の使用、病院などで使う合成樹脂容器などの廃棄物を焼却することからも発生しています。 しかし絶対量からいえば、やはりゴミの焼却が大半を占めています。
つまりゴミを多く産出し、ゴミの焼却炉が多くある地域ほど、ダイオキシン類の汚染度が高いといえます。 農村よりも都市、都市よりも工業都市で、ダイオキシン汚染が進行していると考えられますすべての焼却場が悪いといいきれません。
ゴミを燃やすと、煙突から出る排出ガス(煙)、集塵器に集められた飛散灰、燃え殻の三つからダイオキシン類が発生します。 発生量からいうと、燃え殻、飛散灰、煙の順番です。
飛散灰や燃え殻は、適切な埋設処理をすれば、環境を汚す可能性は小さいのですが、現実はそうではありません。 ある処分場では、埋め立てられた飛散灰や燃え殻が大雨や台風によって川などに流れこんで周囲を汚染しています。
また防水シートが破れて、周囲の地下水などを汚染している処分場もあるそうです。 そんな状況ですから、これからは埋め立てるにしても、ダイオキシン類の無害化が大きなテーマになります。
飛散灰や燃え殻は徹底的に無害化処理をしたうえで、安全管理された処分場に廃棄しなければ安心できないからです。 現在、最も問題となっているのは煙突から出る煙です。
ダイオキシン類の全排出量に占める割合はさほど多くはありませんが、風によって四方にばらまかれるために、周辺の土地を汚染するからです。 空中に飛散したダイオキシン類は、周辺の人びとの肺から吸いこまれると同時に、地上に落ちて、土地や水、生物を汚染します。
その結果、その土地で育てられた農作物も汚染されていきます。 地上に降下したダイオキシン類は、雨によって川へ運ばれ、川は海に注いで周辺や生物を連鎖的に汚染します。
水、ヘドロ、藻、プランクトン、貝類、小魚、そして大きな魚へと食物連鎖によって濃縮されながら蓄積していくのです。 汚染きれた魚が回遊し、その魚を餌とするクジラやイルカなどの体に蓄積されています。
烏も例外でありません。 ダイオキシン類に冒された果実や魚を食べることから、魚を餌にしている烏ほど汚染度が高いといいます。
こうした食物連鎖の頂点にいるのが人間です。 人間は、汚染された農作物や魚介類を食べ、汚染された餌で育った家畜を食べています。
ダイオキシンやジベンゾフランの汚染にかぎりません。 コプラナーPCBに関しても、同様の汚染状況が確認されています。
環境が汚染されると同時に、生物や各種の食品が汚染されています。 汚染範囲もどんどん広がり、地球規模に達しています。
プロローグでも述べたように、北極海や南氷洋にはゴミ焼却場などないのに、大気の流れなどによって汚染が広がっています。 カナダ北部に住むイヌイットの女性の母乳に、想像を超える量のダイオキシンが蓄積していたという報告があります。
これはアカゲザルの四七%が子宮内膜症を引き起こすほどの汚染レベルだったといいます。 また南極大陸の土壌からも、ダイオキシンやジベンゾフランが検出されています。
人間は、肉、野菜、魚貝類、乳製品、山菜、穀物、果物など、さまざまな食品を摂取しています。 そのどれからも、大なり小なりダイオキシン類が検出されています。
ダイオキシン類は、空気よりも食べ物を通して人間に蓄積する傾向にあるといわれていますが、とくに汚染がひどいのは魚介類です。 次に乳製品や牛肉、油脂類、緑黄色野菜のです。
私たち日本人は、魚介類を好み、毎日のように海の産物を食べているだけに、日本人の体内蓄積量は、年齢とともに上昇しています。 母乳における蓄積量でもわかるとおり、その汚染度は危険水準に達していますから、安穏としていられません。
なかでもコプラナーPCBによる汚染がひどいといわれています。 PCBはすでに製造も使用も禁止されているはずなのに、いまだに汚染が進行しているのです。
K教授やM教授の調査では、魚介類を筆頭に、肉、卵類、乳製品などから、絶対量にしてダイオキシンやジベンゾフランの数倍から数百倍にもおよぶコプラナーPCBが検出されているといいます。 コプラナーPCBの毒性がダイオキシンよりも低いからといって、けっして安心はできません。
PCB汚染は依然として続いている私たち日本人は、一日にどれだけの量のダイオキシン類を体内にとりこんでいるのでしょうか。 空気や水からの摂取量は、全摂取量の数%にすぎず、大半は食べ物から体内に入ってきます。
もちろんダイオキシン類は自然に減衰していきますから、これだけの量のダイオキシンが常時、体に蓄積されているわけではありません。
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文房具、家具、電気製品、レジャー用品などに幅広く使われているプラスチック製品、塩化ビニール製の各種の製品、自動車部品など、さまざまな製品や器具に使われています。 もちろんこれらすべてがゴミとして焼却されるわけではありませんが、その一部は確実に焼却されています。
都市ゴミの焼却からたばこや石油添加剤にいたるまで、含まれているダイオキシン起源物質から大まかに見積もったものです。 タバコからダイオキシンが発生するのは、タバコの葉そのものが有機塩素系の物質やダイオキシン類に汚染されているからです。
それが燃やされることで、ダイオキシン類が増加すると思われます。 しかしそれらの排出量は、都市ゴミの焼却によって生成されるダイオキシン類の量と比べると、まだ小さいものです。
ゴミ焼却場からは、ダイオキシンにして年に八五〜五○○g、ジベンゾフランにして八八〜五六○gも生成されています。 といっても、これだけ大量の猛毒が放出されているという意味ではありません。
ダイオキシンやジベンゾフランには毒性の弱い同族体が多く、これはそういうものも含めた排出これらの毒性について当量換算をしてみると、一年間に約六gの「2、3、7、8‐ダイオキシン」が放出された計算になります。 そのうち八三%がゴミを焼却することで発生していると見られます。
現在、その数字はもっと大きくなっているようです。 M教授らの推定では、「2、3、7、8ダイオキシン」に換算すると、一年間に多ければ一五g以上も放出されているということです。
ただ、この数字は、公的な都市ゴミの焼却炉における試算で、民間の産業廃棄物の焼却施設からの排出量は含まれていません。 民間の焼却施設は公的な施設よりもはるかに数が多く、燃やしている廃棄物も、プラスチックや有機塩素系化合物で処理された建築廃材などが大量に含まれているため、残灰や飛灰、排煙から高濃度のダイオキシンが出ている可能性が高いといわれています。
民間の焼却施設は一般的に排煙浄化装置もなく、設備も貧弱です。 そうした設備で大量のゴミが焼却されているにもかかわらず、そこから発生するダイオキシンについては、ほとんど調査が行なわれていません。
ゴミ焼却場こそ最大最悪の汚染源ダイオキシンは、ゴミ焼却のほかにも、廃棄有機塩素系化合物と廃油の焼却、鉄や銅の再成精練、製紙過程における漂白剤の使用、病院などで使う合成樹脂容器などの廃棄物を焼却することからも発生しています。 しかし絶対量からいえば、やはりゴミの焼却が大半を占めています。
つまりゴミを多く産出し、ゴミの焼却炉が多くある地域ほど、ダイオキシン類の汚染度が高いといえます。 農村よりも都市、都市よりも工業都市で、ダイオキシン汚染が進行していると考えられますすべての焼却場が悪いといいきれません。
ゴミを燃やすと、煙突から出る排出ガス(煙)、集塵器に集められた飛散灰、燃え殻の三つからダイオキシン類が発生します。 発生量からいうと、燃え殻、飛散灰、煙の順番です。
飛散灰や燃え殻は、適切な埋設処理をすれば、環境を汚す可能性は小さいのですが、現実はそうではありません。 ある処分場では、埋め立てられた飛散灰や燃え殻が大雨や台風によって川などに流れこんで周囲を汚染しています。
また防水シートが破れて、周囲の地下水などを汚染している処分場もあるそうです。 そんな状況ですから、これからは埋め立てるにしても、ダイオキシン類の無害化が大きなテーマになります。
飛散灰や燃え殻は徹底的に無害化処理をしたうえで、安全管理された処分場に廃棄しなければ安心できないからです。 現在、最も問題となっているのは煙突から出る煙です。
ダイオキシン類の全排出量に占める割合はさほど多くはありませんが、風によって四方にばらまかれるために、周辺の土地を汚染するからです。 空中に飛散したダイオキシン類は、周辺の人びとの肺から吸いこまれると同時に、地上に落ちて、土地や水、生物を汚染します。
その結果、その土地で育てられた農作物も汚染されていきます。 地上に降下したダイオキシン類は、雨によって川へ運ばれ、川は海に注いで周辺や生物を連鎖的に汚染します。
水、ヘドロ、藻、プランクトン、貝類、小魚、そして大きな魚へと食物連鎖によって濃縮されながら蓄積していくのです。 汚染きれた魚が回遊し、その魚を餌とするクジラやイルカなどの体に蓄積されています。
烏も例外でありません。 ダイオキシン類に冒された果実や魚を食べることから、魚を餌にしている烏ほど汚染度が高いといいます。
こうした食物連鎖の頂点にいるのが人間です。 人間は、汚染された農作物や魚介類を食べ、汚染された餌で育った家畜を食べています。
ダイオキシンやジベンゾフランの汚染にかぎりません。 コプラナーPCBに関しても、同様の汚染状況が確認されています。
環境が汚染されると同時に、生物や各種の食品が汚染されています。 汚染範囲もどんどん広がり、地球規模に達しています。
プロローグでも述べたように、北極海や南氷洋にはゴミ焼却場などないのに、大気の流れなどによって汚染が広がっています。 カナダ北部に住むイヌイットの女性の母乳に、想像を超える量のダイオキシンが蓄積していたという報告があります。
これはアカゲザルの四七%が子宮内膜症を引き起こすほどの汚染レベルだったといいます。 また南極大陸の土壌からも、ダイオキシンやジベンゾフランが検出されています。
人間は、肉、野菜、魚貝類、乳製品、山菜、穀物、果物など、さまざまな食品を摂取しています。 そのどれからも、大なり小なりダイオキシン類が検出されています。
ダイオキシン類は、空気よりも食べ物を通して人間に蓄積する傾向にあるといわれていますが、とくに汚染がひどいのは魚介類です。 次に乳製品や牛肉、油脂類、緑黄色野菜のです。
私たち日本人は、魚介類を好み、毎日のように海の産物を食べているだけに、日本人の体内蓄積量は、年齢とともに上昇しています。 母乳における蓄積量でもわかるとおり、その汚染度は危険水準に達していますから、安穏としていられません。
なかでもコプラナーPCBによる汚染がひどいといわれています。 PCBはすでに製造も使用も禁止されているはずなのに、いまだに汚染が進行しているのです。
K教授やM教授の調査では、魚介類を筆頭に、肉、卵類、乳製品などから、絶対量にしてダイオキシンやジベンゾフランの数倍から数百倍にもおよぶコプラナーPCBが検出されているといいます。 コプラナーPCBの毒性がダイオキシンよりも低いからといって、けっして安心はできません。
PCB汚染は依然として続いている私たち日本人は、一日にどれだけの量のダイオキシン類を体内にとりこんでいるのでしょうか。 空気や水からの摂取量は、全摂取量の数%にすぎず、大半は食べ物から体内に入ってきます。
もちろんダイオキシン類は自然に減衰していきますから、これだけの量のダイオキシンが常時、体に蓄積されているわけではありません。
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